鎮痛薬を飲んでも、毎月生理痛があるのはなぜですか?

月経は平均して28日で繰り返されます。最初の14日間は低温期で、子宮内膜が少しずつ厚くなります。また卵巣では、卵子が成長していきます。そして、排卵が起こり、卵子が子宮の中に入ってきます。その卵子が受精していて、内膜に着床したら妊娠ですが、妊娠が成立しなければ、そのまま高温期14日目に内膜が剥がれ落ちます。この時に、子宮が冷えた状態で血液が固まりやすくなっていたり、内膜ができるときにホルモンバランスが崩れていて、きれいな内膜ができていなければ、きれいに剥がれ落ちず、子宮内に残ります。これをきれいに外に排出しようとして、子宮が収縮を繰り返し、排出を促します。この時に痛みが生じるのです。小さな出産のような感じです。ですから、生理痛は最初の内膜が出来上がる時のホルモンバランスや子宮の冷えに原因がありますので、生理痛の期間だ
け痛み止めを飲んだくらいでは問題は解決せず、いつまでも生理痛は繰り返されるのです。ホルモンバランスを整えたり、子宮の冷えをとる漢方を続けていくことで初めて解決するのです。


さらに、子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮内膜症など婦人科の疾患があれば、月経血の量は多くなり痛みを伴います。痛みがなくても量が多い人は、一度、婦人科で診断を受け、早めに見つけて治療をすることが大切です。病院の治療で症状
が良くなることは多いからです。しかし、副作用で治療が受けられない方や、80%の確率で再発するのが残念なところです。こんな場合は、漢方治療が力を発揮できるところです。漢方薬は、昔から婦人科の疾患に非常に効果があるといわれています。ひどくなる前に漢方で健康な状態へ戻して、そしてそのまま良い状態を保っていきましょう。