妊娠したのに流産し、とてもショックを受けています。また妊娠できるでしょうか。

流産の原因はホルモン関係、例えば、「黄体機能不全」や「子宮内膜不全」「高プロラクチン血症」などが考えられます。さらに、子宮の形の異常、例えば、「子宮筋腫」「子宮内膜症」「子宮内腔癒着症」「子宮頸管無力症」などがあります。糖尿病、腎臓病、甲状腺機能障害、染色体や遺伝子の異常、クラミジアや淋菌、ヘルペスなど感染症による流産もあります。原因は何であれ、せっかく授かった命とお別れしなければならない気持ちは耐え難いものです。そんな時に「また妊娠できるから、次を頑張りなさい。」こんな言葉では、心も身体も回復できません。

 

東洋医学では、流産は「体内で胎児を育て、無事に出産するための母体を整える準備ができていない時に起こるもの」と考えます。そして「お母さんの身体がまだ十分でないよ」というサインを教えてくれるため、赤ちゃんが空から知らせにきてくれているのです。

 

「人生100年時代」と言われるようになりましたが、お母さんのお腹の中だけで過ごし、無事に誕生の日を迎えられない赤ちゃんが、全体の15%以上にもなっています。その赤ちゃんたちは短い人生の中で、必ず何か大切なことをご両親に伝えに来てくれています。そのことをしっかり受け止めてあげることが、赤ちゃんたちの人生を、無駄にしないことに繋がるのではないでしょうか。

 

今は悲しくて、やりきれない気持ちでいっぱいでしょう。でも、少しずつ少しずつお身体を整えて、赤ちゃんが過ごしやすいお部屋(子宮)を作っていきましょう。そのためには、「ホルモンバランスを整える」「冷えを治す」「血流を改善する」「運動をして体力をつける」など、赤ちゃんを迎えるためにできることはたくさんあります。そして何より、心を元気にしていきましょう。私たちは、いつもあなたのそばにいます。