タイミング療法から人工授精にステップアップするのは、いつ頃がいいですか?

女性のホルモンバランスの目安となる基礎体温が周期的であり、低温期と高温期がはっきりとていて、排卵があることが確認できる場合は、半年くらいタイミング療法を試みることが有効とされますが、女性の年齢や、男性の精子の質によっても早めに人工授精を行うほうが良いこともあります。これらの状態も、専門家に見ていただき診断されることをおすすめします。漢方を服用することで、冷え体質を改善する事により、基礎体温がきれいに整ってくるのでタイミングを取りやすくなったり、頸管粘液の質が良くなり、精子が子宮内に進むことができることから、妊娠しやすくなります。


排卵がなかなかできない方は、排卵誘発剤を使用することで確実に排卵が起こる確率が高くなるので、妊娠しやすくなります。ただし、副作用もあります。子宮内膜が薄くなったり、頸管粘液が少なくなり、妊娠を阻害する要因も出てきます。3か月ぐらい排卵誘発剤を使用したら、少し休んで、体調をもとに戻すことも大切です。あるいは、漢方を利用しながら副作用を軽減することもできます。


人工授精は、精子と卵子が卵管で出会うタイミングを合わせることです。それ以外は、ほとんど自然に近い状態なのです。卵子の成長は180日以上といわれています。漢方薬を服用しながら、半年間食養生を行い、卵子の質を良くすることや、生活習慣を改めて早寝早起きをして、しっかりホルモンを出すことも大切です。また、人工授精をすることで夫婦生活が少なくなるカップルが多くなることも問題です。スキンシップは男女ともホルモンを増やすのにとても重要です。